2017年1月8日日曜日

鶏ガラスープの違いについて

過去に、部位別に鶏がらスープを作って味見してみたw自分なりにまとめてみたので主観的ですが・・・(汗)
とあるスーパーで2014年4月に買った鶏がらなので価格は今と違いますし、会社によって勿論価格も違うので値段は参考程度ですが・・・(汗)
確か、鶏の産地も肋の骨だけ違った気がします。
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鶏がらの部位の違いによるスープの違いについて。
首の骨、肋、手羽はし、それぞれのガラスープを作成した。
手羽はしとは:手羽先を食べる時に手で持つ部分。手羽中になる部分以外。
・・・良い説明思い付かない(笑)
可能な限り同じ状況で作る事が出来る様に、野菜は入れず、がらと水の割合、加熱時間を1時間と、3種類とも同様にした。
加熱途中でスープが濁った時は、ミンチ肉を入れるとスープが澄む様だが、今回は使用しない。
材料と手順は以下の通り。

1.材料
(1)首の骨400g・水1000cc
(2)肋700g・水1750cc
(3)手羽はし400g・水1000cc

2.手順
①がらを水洗いする。
②湯を沸かし、そこにがらを入れ、1分間下茹でする。
③冷水に取り、内臓や血合いを綺麗に取り除く。
④骨からの旨味が出易くする為に、がらを切り分ける。
⑤水とがらを入れ、水から茹でる。
 沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火で煮る。
 湯から茹でると蛋白質が固まって出汁の出が悪くなる様なので必ず水から茹でる。
 熱してる間は濁りの原因となるので混ぜない。
 蓋をするとスープが濁るので使用しない。
 他の理由として、テールやホルモン等血が多い肉や、骨が付いている肉は
 蓋をして加熱すると出来上がったスープに臭みが残るので基本的に蓋はしない。
⑥沸騰して来たら、灰汁を取りながら煮込む。
⑦1時間蓋をせずに煮込んでスープは完成。
⑧粗熱を取って、比較し易くする為に、茶こしで濾しながらペットボトルに移す。

3.作業中の違いや、出来上がりの見た目等は以下に記す。それぞれの写真は次頁。
(1)    首 100g20円(2014年3月31日時点、それ以降は100g21円)
・水洗いの時、首の骨だけなので洗い易い。
・下茹での時、湯が殆ど濁らない。
・煮込んでも灰汁があまり出ない。
・灰汁の色は白みを帯びた黄色。
・上澄みに油は殆どない。(画像①)
・スープの色は少し黄色っぽい透明。(画像①~③)
・冷蔵庫で冷やすと、出来上がったスープの底に薄茶色の塊が現れた。(画像②)
・冷蔵庫で冷やしても粘度は特に変化なし。(画像③)

(2)    肋 100g20円(2014年3月31日時点、それ以降は100g21円)
・水洗いの時、骨の内側に付いている内蔵や血合いを取り除く作業が必要。
・下茹での時、湯がかなり白くなる。
・煮込むと、灰汁が次々と出て来る。弱火にしてからも灰汁は出続けた。
・灰汁の色は白っぽい。
・がらと一緒に皮も付いていて、その皮も一緒に加熱したせいでスープの上澄みに
 油が多く浮いていた。
・スープの色は、少し黄色っぽいがほぼ無色透明。(画像①~③)
・時間が経って冷めると、油が浮いて来た。(画像①)
・冷蔵庫で冷やしても粘度は特に変化なし。(画像③)

(3)    手羽はし 100g38円(2014年3月31日時点、それ以降は100g39円)
・水洗いの時、希に付いている羽を抜く程度なので作業が一番簡単。
・下茹での時、湯が殆ど濁らない。
・煮込むと、灰汁が次々と出て来る。弱火にしてからも灰汁は出続けた。
・弱火にし始めた時点でスープが少し白く濁り始める。
・灰汁と一緒に油も出て来るが、肋に比べてキメが細かいのか、油の粒が小さい。
・スープの色は黄色っぽい半透明。(画像①②)
・時間が経って冷めると、肋同様油が浮いて来た。(画像①)
・冷蔵庫で冷やすと、ドロドロした液体に変化した。(画像③)
 手羽先は他の部位に比べ、ゼラチン質と脂肪が多いからと思われる。


画像①
画像②
画像③
4.次に、それぞれの味の違いについての感想を記す。
(1)首
・3種類の中で一番味がしっかり付いていて濃厚。
・良く言えば鶏の匂いも味同様濃厚、悪く言えば鶏臭い。
・肋に比べ、あっさりしているがコクもある様に感じた。
・油分については3種類の中で一番適量と感じた。
・主張する味なので中華粥や海南チキンライスの様な、あまり他の材料を加えない料理に
 向いている気がした。

(2)肋
・3種類の中で二番目に味がしっかり付いている。
・鶏独特の匂いは首と手羽はしの中間。
・一番油が多いので、飲んだ時に口に油がまとわりつく感じがする。
・油分については3種類の中で一番多いので下茹でする前に除去していたら抑えられた筈である。
・味・油について、首と手羽はしの中間的存在なので色々な料理に使えると感じた。

(3)手羽はし
・3種類の中で一番あっさりしている。
・飲んだ時の印象はさっぱりしているが悪く言えば味が薄い。
・手羽はしは表面に皮があるので、油っこくなるのかと思ったが、予想より大分少なく感じた。
・さっぱりしているので、脇役として使える料理に適していると思った。


5.感想
成分を調べる事が出来ないので、首のスープの沈殿物や、手羽はしのスープの濁り等が何であるかは分からないが、部位によって一目瞭然な程の違いが出るとは思わなかった。
味だけで言うと、肋が一番安価で且つ無難な味だと感じたが、下処理が一番面倒である。
下処理がほぼ要らないのが手羽はしだが、一番高価である。
しかし3種類を同時に作り、同時に飲み比べたのでそれぞれを単体で飲むより今回は違いが分かったと思う。
総合的に考えると、強火で長時間煮込み白濁させ作る白湯や、澄んだスープである清湯(ちんたん)等を作るのが目的でない限りは、手羽はしに比べると少々手間は掛かるがそれは微々たるもので、手羽はしより格段に安価な首だけのがらスープが一番簡単で手軽に作れると感じた。

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